「高知うまいもん散歩」第40回は、高知県吾川郡でアイスクリームの製造と販売をおこなっている高知アイスさん。お話を聞かせてくださった営業部長の森下さんは、自社のアイスの話をする時にほんとう~に美味しそうな顔をするのです!食べなれているはずの社員にまでそんな顔をさせてしまう特別なアイスって気になりませんか?味へのこだわりと、贅沢な素材たちについてしっかりと教えてもらってきました。
今、色々なアイスを少しずつ味見させていただいていますが…とても贅沢な味わいですね。カップ商品だと思えないくらい。
高知で取れる材料をベースに、とにかく贅沢で安全な素材を使い、定番のアイスクリンをはじめ、文旦・ゆず・ぽんかん・小夏のシャーベット、高知産のお茶を使った池川せん茶アイス、べにほっぺアイス、土佐の天日塩をつかったジェラートなどの季節限定商品をたくさん取り揃えています。「おいしいを走って探すカンパニー」というのが当社のキャッチフレーズなんですが、自分たちで納得できる素材しか使いたくないのです。「自分が貰ったらうれしい」というのが新しいアイスを作るときの基準になっています。

アイスクリンというのは、どんなアイスなんですか?
アイスクリンは高知で育った人にとっては懐かしい、ソウルフードのようなものです。若い方が食べても素朴で親しみのある味だと思いますよ。シャーベット状のシャリシャリした食感が楽しめる、バナナ風味のラクトアイスなんです。かつて日本からアメリカに使節団が渡った際に、現地で初めてアイスクリームを食べ、そのおいしさに感動してレシピを持ち帰ってきたのがアイスクリンの由来と言われています。同じ呼び名のアイスが全国にあるようですが、「高知のアイスクリンは特別だ!」と私たちは思っています。
日本一の美しい川を見ながら、アイスを食べられるカフェ&売店も。
日本一水質がキレイな川、仁淀川沿いにカフェが併設された売店もあるのですね。建物もとてもお洒落です!
仁淀川沿いのカフェは景色が大変素晴らしいので、雑誌にもたびたび取り上げられています。外観も特徴的で、潜水艦をイメージしてデザインされたものなんですよ。当社の社長はもともと鰹の一本釣り漁師だったんですが、美味しくて質の高いものを釣り上げることに慣れていたからか、赤字になってしまわないか心配なくらいにアイスの材料は贅沢なものばかりです。
贅沢といえば、高級地鶏土佐ジローのアイスは気になりますね。

土佐ジローの卵を使って作った、「土佐ジローの卵を使った濃厚なバニラ」という商品名ですが、土佐ジローはどこにも負けない特産鶏を生み出したいと研究を重ねてつくられた、高知にしかいない特別な鶏です。卵の味の濃さが特徴なので、アイスには水を一切使用せずに仕上げているんですよ。ミルク感も強いので、高級感のある濃厚な味わいが人気です。
確かにほんのり黄色いアイスで、卵感がありますね。優しくてリッチな味わいです。
どのアイスもこだわって作ったものばかりですが、特にべにほっぺという品種のいちごを使ったべにほっぺアイスは、素材のフレッシュさを保つのにとても苦労した商品です。苺好きなひとにぜひ食べてみていただきたいですね。
今回ご紹介した商品

高知の素材を使ったMade in土佐のアイスです。
Made in 土佐アイスクリンシャーベットセット

土佐ジローの卵と高知県産米粉を使用したスフレ。
雪どけフロマージュ10個セット
事業者紹介

有限会社高知アイス
【本社】〒781-2332 高知県吾川郡いの町下八川乙683
TEL:088-850-5288
FAX:088-850-5481
【売店】〒781-2146 高知県吾川郡いの町柳瀬上分807-1
私たち高知アイスは、Madein土佐をコンセプトに商品づくりをしています。
Made in 土佐とは高知県で商品を作っているという事ですが、そこには、深い思いが込められています。
素材へのこだわり・・・・
高知県は自然環境に恵まれ柑橘をはじめ山・畑・海とたくさんの素材に恵まれています。その中でも、最もおいしい物を選んでアイスに加工します。生産者の思いや苦労もアイスの中に詰まっています。そんな思いを込めた商品を多くの人に食べてほしいと願い日々商品づくりに励んでいます。
ライター紹介

小松田 久美
1983年生まれ、東京在住。
今年、第一期の「うまいもん散歩」取材で四国に初上陸しました。徐々に高知が大好きになってきた、高知ビギナー。
着物と猫、お酒が好きなフリーライターです。